文キャンアーカイブ

稲門祭・早稲田祭出展レポ

稲門祭と早稲田祭、ふたつの学園祭で知った、文キャンの「いくつもの」歴史、そして思い出。
来場者によって鮮やかに語られた文キャンの記憶は、「文キャン」の意味とかつての33号館が残した足跡を再確認するきっかけとなりました。

稲門祭

10月21日に開催された稲門祭2012は、早稲田を卒業されたOB・OGの方々が集う、いわば「もうひとつの」学園祭。
早稲田祭とはまた異なる活気の中、私たちは早稲田キャンパス南門を入ってすぐ、8号館の前にブースを構えました。

8号館はかつて文学部だった校舎。
場所が幸いしたのか、卒業されて間もない方から80代(!)の方まで、様々な年代の方にお越しいただきました。
中でも印象的だったのは、ちょうど文学部が現・早稲田キャンパス8号館から新設された戸山キャンパスへ移転する頃のお話を多く伺えたことです。
その頃大学に通われていた方にとっては、いま取り壊されている校舎こそが「新しい校舎」。
こちらの説明に「いや、俺の方が知ってるよ!」とばかり、「文キャン」ではなく高等学院だった頃のお話までも、ついこの間のようにお話される姿に圧倒されました。
そうしたお話の背景には当然過ごしてきた時間の差があるのですが、学部の歴史、文キャンの「土地」の歴史、どちらにおいても、現在学生として通う私たちが日頃考えていた「文キャン」という言葉が表す範囲を省みる機会となりました。

早稲田祭

2012年11月3日、4日に開催された「早稲田祭2012」において、「文キャンアーカイブ現実出張所」と称して、文キャンの写真とパノラマの展示を行いました。
会場は戸山キャンパスカフェテリア。
両日ともに天候に恵まれ、ガラス張りの天井から降り注ぐ秋の光は、今では見ることのできないかつての文キャンの写真に、瑞々しい生命力を与えてくれたようにも感じられました。

来場者からは、「国連ビル(=建て替え以前の33号館)無くなってしまったの?」という悲しみの混じった驚きの声が多数聞かれました。
中には、「文キャン生ではなかったが『国連ビル』がそびえ立つ時代に早稲田で過ごした者としてとても寂しい」というエピソードもありました。
文キャンの校舎は、学部やキャンパスの垣根を越えて卒業生の心に記憶され、大学生活の思い出の一部になっているということなのでしょう。
かつての33号館は、文キャン生を結びつけるにとどまらず、他学部の卒業生と学生も結びつけているという点で、大きな役割を担っていたことを実感しました。

(担当:飯塚・絵野沢)

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2012.11.11

稲門祭・早稲田祭出展レポ

稲門祭2012と早稲田祭2012での「文キャンアーカイブ現実出張所」の様子をレポート。