文キャンアーカイブ

連載:文キャン前史 最終回

4,いま一度、戸山荘の記憶と向き合う

ここまで、「空間」としての文キャンの誕生について紹介してきました。
戸山荘以後、文キャンが誕生するまで、その土地は様々に用いられてきました。
それためか、戸山荘の記憶を示す構造物は、現在文キャンに多く残されていません。

しかし、ここで思い起こされるのが、「龍門の滝」の看板です。
現在この看板は、学生会館2階喫煙所の片隅にひっそりと設置されています。
これ以外にも、大学構内には過去の痕跡を示す看板が至る所に設置されています。

※画面が小さい端末をご利用の方は右上の全画面化ボタンをご利用ください。

 
こうした看板が置かれる背景には、ある人にとっての、かけがえの無い記憶の存在があるように思われます。4年間(あるいはそれ以上)を過ごすこの土地で、様々な記憶に触れながら、自分にとって大切な記憶は何か、思いを巡らせてみてはいかがでしょう。

筆者:三田翔平
2012年文化構想学部卒。
現在、アジア太平洋研究科にて東南アジアの文化遺産保護に関わる問題について研究中。

column

2014.3.10

連載:文キャン前史 最終回

大名庭園から軍用地を経て大学となった文キャン。歴史を伝える痕跡を探した。 (マップ付き)